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ビジネスプランコンテスト

第一回実施スケジュール

大阪を代表する有望な起業家を選出する熱いステージが開幕

これからの大阪の経済を牽引していく起業家の育成を目的とし、有望な起業家を発掘するための大阪起業家スタートアッパー「ビジネスプランコンテスト」が、11月30日、大阪産業創造館にて開催されました。このビジコン会場で発表できるのは、各支援機関の担当者から推薦を受け、さらに書類選考を通過した8名。受賞者の選出は、審査員5名による審査結果に加え、来場者による投票で決定されます。審査員による厳しい質問にも、堂々と答える出場者たちに、これからの活躍に期待が高まるステージとなりました。

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ビジコンに向けて出場者のプレゼン研修を開催。さらに、個別のブラッシュアップも行い、当日の発表に向けて取組みました。

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ビジコン会場は、堺筋本町駅近くにある大阪産業創造館の4階イベントホール。会場入り口から、スタートアッパーのロゴポスターで気分を盛り上げます。

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4階で出場者がリハーサルをしている一方で、審査員は別室で書類審査会を実施。個別に評価した上で、審査員全員で検討会議を行い、プレゼンテーションでの質問や評価ポイントをすり合わせていました。書類審査での採点は、100点満点中60点を占めています。

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4階イベントホールにあるホワイエでは、出場者の展示コーナーが設置。開始前や、休憩時間を使って、多くの参加者が見て回っていました。

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場内もだんだん参加者で埋まってきた中で、いよいよビジコンがスタート!
司会は、プレゼン研修から出場者を支えてきた情熱の学校 校長のエサキ ヨシノリさんと、大阪府商工労働部で大阪起業家スタートアッパー担当の豊倉さんにやっていただき、名コンビで会場を盛り上げて頂きました。

出場者8名によるプレゼン審査

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プレゼン時間は10分、その後審査員の質疑応答が行われます。審査員からの質問は、今後の事業展開についてや、財務計画、成長戦略といった、専門分野や経験が異なる審査員によって、様々な質疑応答が行われました。時には、突っ込みが厳しい質問もあったものの、どの出場者も躊躇することなく、自分の描いている事業プランを堂々と語っていたのが印象的でした。

来場者による投票が受賞者をファイナルジャッジ

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8名のプレゼンが終わると、審査員は別室で最終選考を行います。その一方で、会場内では来場者による投票が行われます。投票のルールは、一人2個づつボールが渡され、それぞれ異なるプランに投票していきます。投票にあたっては、ビジネスプランのプレゼンテーションの他、会場ホワイエにある出場者の展示コーナーも判断材料となります。展示コーナーでは、商品・サービスのチラシの他、実物によるデモンストレーションが行われるなど、投票タイムの最後までPRをしていました。

緊張感高まる結果発表及び表彰

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来場者の投票結果は、運動会の玉入れ競争の結果発表と同じく、司会者のカウントと合わせてボールを会場に投げて数えました。ボールはもちろん、当たっても痛くない軽いビニールボールです。ダントツで票を獲得したのが、夢見る株式会社の重見さん。最後はガッツポーズで締めました。ここからいよいよ審査員の評価と合わせた結果発表です。少し長めのドラムロールが緊張感を高めます。結果が投影された瞬間、どよめきと歓声が一同に湧き上がりました。来場者の投票結果が、審査員評価との総合結果によって順位が入れ替わっている出場者も出るなど、会場が大いに盛り上がりました。

これからの活躍に期待を!

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どの出場者も、各支援機関担当者が期待する有望な起業家。今回受賞した起業家には、3年間の目標達成型補助金の資格授与と、事業成長と目標達成を後押しするためのハンズオン支援が2年間付与されます。受賞には至らなかった起業家にも、事務局として、できる限り支援していきたいと考えております。出場者の今後の活躍に期待しております!

第1回ビジネスプランコンテスト受賞者・出場者

半導体IPコアの開発・販売、プロトタイプシステムの提案・提供

高田 周一さん    ArchiTek株式会社    代表取締役

推薦機関:公益財団法人大阪市都市型産業振興センター

液晶テレビや携帯電話など、デジタル機器には欠かせないLSI設計技術の革新に取り組んでいます。その成果として、組み込み機器の画像認識・処理を100倍性能、1/100価格にするエンジン(回路)などを開発しています。モバイル端末等に組み込み、世の中を変えるアプリケーションの創出に寄与したいと考えています。

インタビュー

「最新技術を、一般の方々へ分かりやすくプレゼンするのは難しかったですね。」と、技術系のプレゼンテーターの中から唯一受賞となった高田氏。

事業を説明するには専門用語が必要不可欠だが、そんな中で、いかに身の回りのものに置き換えて、聞き手にイメージしてもらいやすくするかが今後の課題だったと話す。

「元々ゲーム機で3Dのバーチャル世界を可視化する部門を担っていました。この経験を活かして、実生活の中でも“見える化技術”を応用した製品を作っていきたいと思っています。」医療現場で身体内部を可視化する装置や、工事現場で鉄筋を可視化できる仕組みなど、アイデアは尽きない。

「内蔵されている電子チップ(LSI)は、今やどんな電子製品にも使われています。安価でこれが作れるメリットを活かし、パートナー企業と共に商品を開発していきます。」と、確実な技術力で、事業を展開していく。

審査員とのやり取り
審査員(橋本氏):「技術開発の現場でベンチャー企業が生き残っていくためには、ネットワークが重要かと思いますが、その辺はいかがでしょうか。」
高田氏:「大切なのは人脈だと実感しています。工場の検査や、製品開発のお話も人脈を通じて頂いています。」
審査員(橋本氏)「そして、スピードも重要です。市場をしっかり見極めて、技術開発を進めて頂きたいと思います。」

新卒学生キュレーションメディア「Qration」

福本 真士さん    未来電子テクノロジー株式会社    代表取締役

推薦機関:大阪商工会議所

多くの「学生」や「中小ベンチャー企業」と接する中で、出てきた就職活動や採用活動における「不」を吸い上げ、その課題解決を実現させる事業です。弊社が得意とするソーシャルメディアのオープングラフを活用し、学生側、企業側の諸々の課題を一手に解消するサービスです。幹部候補になる程の優秀な人材を獲得するには既存の枠組みに縛られず、「何をするかより、誰とするか」を重視した就活支援の仕組みを提供致します。

インタビュー

「今後の就活におけるデファクトスタンダードを目指します!」と新たなビジネスモデルでプレゼンし高評価を得た福本氏は、ソーシャルメディアを活用したマーケティングを得意とする。

「同時期に起業した会社が、残念ながら倒産するケースをたくさん見ていますが、その原因が“人”である場合は少なくないんです。」自身の起業経験から、就職する際には、諸条件ではなく、“どんな考え方をする、どんな人と一緒に働くか”が重要だと気づく。

さらに、学生に対して社会の課題をヒアリングできる学生メディア「デキる学生の目のつけどころ」をオープンし、1万人を超える学生の就活に関する不満を吸い上げ、その課題解決の方法として今回のサービスを立ち上げることとなった。企業が出したお題に対して学生が答え、クリアーするとバッチがもらえる。評価のポイントは「アイデア力」「問題解決力」。企業はそのバッジの数や質で学生を検索し、アプローチできる。学生にとっては、大学1年生から参加でき、就職活動期間にとらわれずに活動できるようになる。「今後、学生がこのサービスを使って就活する事が、企業に評価されるようなものにしていきます!」と、就活市場の革命にかける強い意気込みを語った。

審査員とのやり取り
審査員(五島氏):「高卒や、再就職の就活現場へも展開しやすいビジネスだと思いましたので、大学生以外に広める気はありませんか?」
福本氏:「若者の力とソーシャルの力で世界を変えていく、というのが弊社の使命です。このサービスが上手くいけば、ターゲットを広げることもできると思っています。」

心と身体の健康で、社会の元気をお手伝いする東洋医学サロン/伝統医療研究所

畠中 恵美さん    東洋医学サロンSHANTI    代表

推薦機関:一般社団法人大阪府中小企業診断協会

20年の競技選手時代に多くのケガを経験し、世界各地の様々な治療を体験。その結果、東洋医学の素晴らしさを実感。自ら知識と技術を習得し、サロンを開業。研究所では、様々な伝統療法を整理し、どんな時どこにいけば、必要なケアを受けられるか、情報提供出来る仕組みを提供。心と身体の両方からの健康をお手伝いし、個人、地域、社会を元気にしていきます。

インタビュー

元テコンドー日本代表、世界選手権3位というアスリート経験者を思わせない、柔らかくもしっかりした語り口が印象的だった畠中氏。

「“プレゼン”という機会を得たことで、自分の思いや事業をまとめることができました。」畠中氏が事業を始めようと思い立った根底には、アスリート時代、世界20か国を遠征しながら多数のケガを経験し、各地で様々な治療を受けた中で、東洋医学の素晴らしさを実感したことがきっかけとなっている。

西洋医学とは全く違った切り口の、東洋医学をはじめとする伝統医療で「身体の不調や故障で、解決手段を得られていない人々を助けたい」と、強い思いを語ってくれた。

「今後、まずはwebで伝統医療の情報を発信し、サイト上でその情報をシェアしていく仕組みにすることで、東洋医学をはじめとする様々な伝統医療の知識や情報を持つ多くの方に、関わって頂きたいと思っています。」そう話す言葉の通り、畠中氏の次なるチャレンジに、会場の人々も多いに共感している様子が伺えた。

審査員とのやり取り
審査員(中村氏):「たくさんの人へ広めるには、どの様な対応されていきますか?」
畠中氏:「ポータルサイトを作り、まずは伝統医療に関する情報を集め、その中で伝統医療の施術者のネットワークを築いていきたいと考えています。次のステップとして、その人にあったケアを紹介するコンシェルジュサービスをスタートさせたいと考えています。」

日本人留学生のための就活インフラサービス「OfferBox Global」

中野 智哉さん    株式会社i-plug     代表取締役社長

推薦機関:公益財団法人大阪市都市型産業振興センター

グローバル社会で活躍したいと願い留学にチャレンジする日本人留学生。しかしその75%の学生は就職活動に不安を抱えております。弊社では、従来のエント リー型とは違い、企業から学生にオファーが来る仕組みを提供。「就活×IT」で日本人留学生と優良企業の架け橋となるインフラを創造し、海外で活躍する人 材の輩出に貢献したいと思います。

インタビュー

トップバッターを飾った中野氏は緊張する様子もなく、自然体で、楽しみながらプレゼンを展開。

「規模も大きく、演出も凝っていたし、とても楽しかったです。」ビジコン出場者の分野は多岐に渡り、技術者も多かったため、起業家たちとの交流や情報交換も魅力の一つだったと中野氏は話す。

今後の事業展開について聞いてみると「今回は日本人留学生向けの就職支援サービスを発表しましたが、他にも地方学生、理数系、日系人など、就職に悩む学生さんはいっぱいいます。実は企業側からのニーズも多いのですが、企業と学生の接点がなく、マッチングできていないのが現状です。」

実際に学生や企業からヒアリングを重ねる中で、ニーズを掘り起こしている。「きめ細かな採用インフラを作り、提供していきたいと思っています。」可能性ある若者と、若い力を求めている企業が出会うための仕組みづくりに注目が集まる。

審査員とのやり取り
審査員(橋本氏):「ベンチャー企業として事業を展開していく上で、一番大切にされている点は何ですか?」
中野氏:「やはり最終的には“自分の子どもに恥ずかしくないサービスにする”という理念です。事業の仕組み上、学生さんを企業へ売るという形へ陥りやすいのですが、いつか自分の子どもにも使ってもらえるように、使命を持って取り組もうと思います。」

南大阪初の教育用レゴ・マインドストームを使ったロボット教室 事業

株式会社サンブリッジグローバルベンチャーズ賞

重見 彰則さん    夢見る株式会社    代表取締役

推薦機関:堺商工会議所

マサチューセッツ工科大学の研究成果を基に開発された教育用ロボット教材を用いて小学生を対象に、独自のノウハウで楽しみながら科学・技術・工学・数学を学ぶ3時間のワークショップ型プログラムを行います。複数事業をシナジー化させるノウハウを用いた南大阪初の試みです。

インタビュー

実物のロボットやレゴを片手にプレゼンを行い、展示コーナーでも実演で来場者の注目を集めて、受賞を獲得した重見氏。

「初めてビジネスコンペに挑戦しました。一番大きな収穫は、堺市で事業展開しようと考えていたのが、他企業さんと連動することで
“日本全国へ広めていける”可能性に気づいたことです。出場後、いくつかの企業からお声掛けを頂き、表舞台へ出ることは大切だと実感しています。」

バックパッカーでの海外旅行や、前職である経営コンサルタント等の経験から、“世界でも勝負できる”というキーワードが、今後益々重要だという思いに至った。理数系学力が先進国の中でも低下している日本の教育において、今後はロボット教材を通して、子どもたちが楽しみながら学べる理数系教育のプログラムを展開していく。

「会場からニーズを感じたことは大きな力になりました。」と、日本の未来を担う挑戦の自信となった。既に先行して運営している学童や英会話教室を通して日々子供たちと接する確かな現場力を活かし、今後より一層の飛躍が期待できそうだ。

審査員とのやり取り
審査員(大倉氏):「なぜ今、理数系教育が必要だと思われているんですか?」
重見氏:「激しいグローバル競争下で、ものづくりにおけるイノベーションが続々と国外から創出される一方、日本の技術の国際競争力が低下しています。文部科学省が発表しているように、理数教科離れが進んでいることも感じます。また、自身はもともと文系ですが、“統計”という学問と出会い、考え方の幅や、視野が広がりました。」

独自のVPN技術を「日本発の世界規格」に!!

山邉 恵三さん    株式会社シントニア    代表取締役

推薦機関:公益財団法人大阪市都市型産業振興センター

事業の中心は、通信経路におけるセキュリティ技術です。国際特許を取得した独自の技術を中心に、様々な技術を組合せ、TPOに応じたセキュリティの構築を低コストで実現します。今後、問題が表面化するであろう遠隔操作や自動制御に係わる通信のハッキングに対しても有効であり、その仕組みが、大学や銀行ATMの通信ツールと活躍をはじめています。

脳科学に基づいた動物忌避剤の開発

林 夏生さん    脳科学香料株式会社    研究開発部 部長

推薦機関:株式会社池田泉州銀行

小早川博士らはマウスの天敵の匂いに対する恐怖情動は、嗅覚神経回路によって先天的に決定されることを世界に先駆け発見。弊社は、この革新的な発見を社会貢献に繋げるために創立されました。弊社の提供する忌避剤の匂いは、ネズミが克服することができない先天的恐怖を誘引します。我々はこの忌避剤によりネズミ被害が激減すると確信しています。

女性視点を活かした販促支援とパートナー企業との連携で経営課題をワンストップで解決

岡崎 惠里さん    イオ・マーケティング    代表

推薦機関:N総合会計

商品・サービスに応じて、販促企画からツール作成等、効果的な販促をトータルコーディネートする他、様々な経営課題をパートナー企業との連携で解決し、継続的な売上向上をサポート。1,000以上の企業・店舗の販促支援の実績を活かし、女性視点を活かした販売促進のお手伝いと、社会復帰を目指す主婦の活躍できる雇用の場としたいと考えています。

 

協賛企業による副賞

※応募者に対して受賞資格がございます。

賞名 受賞者
株式会社カイ・インターナショナル賞 株式会社i-plug 中野 智哉さん
株式会社コシダアート賞 株式会社i-plug 中野 智哉さん
株式会社サンブリッジグローバルベンチャーズ賞 夢見る株式会社 重見 彰則さん
JUSO Coworking賞 五感Go Can 下家 千明さん
ミュージックセキュリティーズ株式会社賞 夢見る株式会社 重見 彰則さん
Links(株式会社宣成社)賞 イオ・マーケティング 岡崎 惠里さん
東洋医学サロンSHANTI 畠中 恵美さん

審査員の感想

橋本 豊嗣 (はしもと とよじ)氏

中小企業診断士 MBA

「どれもビジネスプランとしては面白いけど、数値面・計画面ではまだまだ改善点があるように感じました。事業展開についても精査してもらい、ぜひ、大阪から全国へ羽ばたくベンチャーへと育ってもらいたい。今日の熱気が大阪の経済の発展に繋がればと思います。」

大阪府立大学大学院 経済学研究科経営学専攻 博士前期課程修了。
食品卸販売会社専務取締役歴任後、経営コンサルタントとして現在に至る。大手・中堅・中小企業の総合診断・調査・指導・研修など多数の実績があり、経営・マーケティング戦略構築、経営革新、創業・ベンチャー支援を専門とする。

  • (一社) 大阪中小企業診断士会 副理事長
  • 大阪府指定出資法人評価等審議会 委員
  • (独) 中小企業基盤整備機構 近畿本部 統括PM
  • 大阪府立大学 非常勤講師
  • 元大阪府中小企業支援センター PM
  • 元大阪産業振興機構 理事

大倉 清教(おおくら きよのり)氏

ケプラデザインスタジオ 代表取締役社長

http://www.kepla-design.com/

「プレゼンテーションで点数に開きが出たように思います。プレゼンでは右脳と左脳の両方を使わないといけません。右脳ではこういう気持ちで事業をやっているという、感性に訴えかける部分。また、左脳では裏付けやバックデータを用いて、論理的に説明する必要があります。今回の経験を、また次の機会へ活かして頂ければと思います。」

金沢美術工芸大学卒業後、コクヨ㈱にて主にオフィスデザインの企画・開発をおこない、約2,000社あまりのプロジェクトに関与。2001年に独立、ケプラデザインスタジオを設立。多くの仲間と協業して、空間デザインとプロダクトデザイン、情報デザインをトータルに提供する仕事をしている。
専門領域としては、スペースプラニング&デザインおよび運用計画、家具、情報機器などのプロダクトデザインの他、企業において各種事業化企画およびブランディング構築支援も行っている。

  • NOPA セキュリティコーディネータ資格委員
  • 大阪市インキュベーション施設入所審査委員
  • 近畿経済産業局[ものづくりデザイン活性化]委員
  • 知的オフィス環境コンソーシアム 会員
  • 独)中小企業基盤整備機構 地域活性化支援アドバイザー
  • 滋賀県中小企業応援センター事業専門家
  • 神戸市委託事業[KOBE DESIGN TREND]企画運営

五島 洋(ごしま ひろし) 氏

飛翔法律事務所 弁護士

http://www.hisho-law.jp/index.html

「よく出来ている、ワクワクするアイデアがいっぱいありました。受賞されなかった方も、ここに登壇したということは大阪を代表する選ばれたベンチャー企業だということです。それぞれの場所で頑張っていただき、“あんな大きな企業の、生まれたときを見たんだ!”と言えるように、それぞれの場所で頑張って頂きたいと思います。」

1995年、同志社大学大学院在学中に司法試験に合格。2年間の司法修習を経て1998年に弁護士登録し、勤務弁護士を経由せず当初から共同代表者として飛翔法律事務所(現在の弁護士法人飛翔法律事務所)を経営、現在に至る。現在は、弁護士7名・事務職員6名の事務所。

専門分野は、企業法務が中心であり、特に多く取り扱っているのは、M&A・ベンチャー支援・人事労務・企業再生・債権管理及び債権回収・契約書のブラッシュアップ・IT法務・コンプライアンス・事業承継である。その他、相続・不動産法務・産官学連携等の分野も取り扱っている。

主な事務所内共著に「実践契約書チェックマニュアル」「ビジネス契約書式100例」「人事労務管理の108ポイント」(いずれも経済産業省の外郭団体である経済産業調査会)、「企業力UP優れたCSRの作り方」(日刊工業新聞社)がある。

中村 利江(なかむら りえ)氏

夢の街創造委員会株式会社 代表取締役社長

http://www.yumenomachi.co.jp/index.html

「書類審査の時点では“あまり大したことない?”という印象でしたが、プレゼンを聞いて“そういうことだったのか!”と感じました。スタートしたばかりの事業は、誰かに伝えることでどんどんブラッシュアップされます。今回は良い機会だったのではないでしょうか。」

1988年関西大学文学部卒業。大学在学中、学生起業家として女子大生を組織しモーニングコール事業を立ち上げる。

大学卒業後の1988年、株式会社リクルート(現在の株式会社リクルートホールディングス)入社。月刊ハウジング事業部に配属され、入社1年目にして、トップセールスとなり年間MVP賞を獲得。
1990年に出産退社し、インテリアコーディネーターに。子育てがひと段落した1998年、ほっかほっか亭を展開する株式会社ハークスレイ入社。マーケティング部の管理職として、数々の新企画、効果絶大なPRを成功させ社長賞を受賞。

2001年、プランニング会社の有限会社キトプランニングを設立し、独立。当時、クライアントの1 社だった夢の街創造委員会株式会社の経営に参加し、2002年、代表取締役に就任した。組織やサービスの仕組みの改善を行い、3億円近くの負債を見事に解消、2005年には創業以来初の黒字化を達成。翌2006年6月、大阪証券取引所ヘラクレス市場(現在の東京証券取引所ジャスダック市場)に株式を上場。ウーマン・オブ・ザ・イヤー受賞。

2009年より、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の最高人材責任者 (CHRO)として、同社のボードメンバーとなる。また、2010年より大阪大学にて非常勤講師も務める。

現在、夢の街創造委員会株式会社のメイン事業である日本最大級の宅配・デリバリー総合サイト「出前館」は、全国に加盟店約 11,300 店舗、会員数約 550 万人。
好きな言葉は「艱難汝を玉にす」。趣味は週末に凝った料理をつくること。

林 茂樹(はやし しげき)氏

大阪工業大学知的財産学部 教授 / 関西ベンチャー学会 会長

http://www.kansai-venture.org/

「事業を育てていくためには、今後どのくらいのスピードと規模で大きくなって行くのか、各社最適なものを見極める必要があります。頑張って頂きたいと思います。」

1978年一橋大学商学部卒業。同年日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。
1992年ロンドン大学大学院政治経済学修士課程修了(ロンドンビジネススクールMSC)
2001年ハーバードビジネススクールAMP修了後、開銀と経団連、通産省で設立した政府系ベンチャーキャピタルである新規事業投資㈱(現DBJファンド)で取締役投資部長として、主にハイテクベンチャーの投資・育成業務に従事。
2005年大阪工業大学知的財産学部教授に就任。
専門分野はイノベーション&ベンチャーと経営戦略・知財戦略の研究および知的財産価値評価の研究。

  • 一般社団法人知財経営ネットワーク代表理事