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大阪の起業家

薬局のオンライン診療と訪問薬剤管理でダイバーシティを実現!障がいのある患者さんにも安心をお届けします!

2020/10/19

カンエ 代表

松本 朋子氏

障がいのある患者さんが、トラブルに巻き込まれたり、事件を起こしたりする際に、お薬を正しく飲めていれば症状が安定して問題行動に繋がらなかったのではないかと思う事がありました。また障がいのある患者さん本人が薬を取りに薬局へ来られることは少なく、家族が代わりに来られることが多くありました。このように薬局に本人が来ることが困難な場合、薬剤師がご自宅に訪問してお薬の指導や管理を行う「訪問薬剤管理指導」を利用することが出来ます。これを利用することで、障がいのある患者さんが安心して生活できる社会を作ることができるのではないか、そんな想いから始まりました。

起業家紹介

大学卒業後、オーストラリアのワーキングホリデーを経て、ドラッグストアや調剤薬局に勤務。
2006年3月より調剤薬局の取締役として働きながら、
2016年4月 大阪大学大学院薬学研究科博士課程入学
2018年3月 カンエ(薬局・薬剤師支援)設立
同年勤務していた調剤薬局を退職後
2019年9月 カンエ薬局開局
2020年3月 大阪大学大学院薬学研究科博士課程修了、博士(薬学)取得

起業のきっかけ

勤めていた薬局に障害のあるお子さんのご家族が来られていました。ご本人は数回しかお会いしたことがありませんが、ご家族はお母様、お父様、時にはお姉様が協力してお越しになっていました。ご家族が処方箋を持ってこられていました。お忙しいため、なかなかお話を伺う機会がありませんでしたが、時間があった時に伺った話はストレスが溜まると寝ながら自分の顔を思いきり殴り、隣の寝室で寝ているご両親の方にまでその殴る音がゴンゴンと響いてくる。そんな話を普通にして下さり、それが日常で何とかしたいと思いながらも苦しんでおられることが伝わってきました。もっと薬剤師が薬に関して関わることで、ご本人はもちろんご家族の負担も軽減できるのではないか。これを考え続けた結果、起業に至りました。

起業までの道のり

当時勤めていた薬局で薬剤師として勤務しながら大学院に通う中で問題意識をもったこともあり、課題を抱える薬局や薬剤師の支援を行うために個人事業主としてカンエを立ち上げ活動をはじめました。三足の草鞋で思うように進まない中で、自ら薬局を運営することが重要だと考え退職し、カンエ薬局を開局しました。2020年3月には大学院も修了し、社会課題解決のためにカンエ薬局のモデルを全国に拡げるための活動にアクセルを踏み始めたところです。

今後の思い

カンエ薬局の事業モデルは、結婚や出産などのライフイベントでフルタイムでの勤務が難しくなる一方で、しっかり働きたいと思っている薬剤師が自分のスタイルに合わせて働くことが可能なモデル。活躍できるのに環境がないことで断念してしまっている薬剤師を活かすことができます。私一人で薬局から半径16㎞圏内をカバーしています。この半径16kmのエリアを各地でカバーする仲間の薬剤師をフランチャイズとして全国に増やします。そうすれば、全国の障がいのある患者さんに安心を届けられ、女性の働きかた・雇用の在り方を広げられ、更には社会問題にもなっている残薬問題の解決により医療費の削減にも寄与できると考えています。

支援機関名

公益財団法人大阪産業局 (大阪産業創造館)