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大阪の起業家

「手づくりレシピ」をシェアし、無料でレシピをシェアするコミュニティー作りとレシピ販売を行うサイトを運営

2014/07/01

MSHC studio(マスク スタジオ) 代表

賀 金晶氏

賀 金晶(が きんしょう)

2014年3月にMSHC studio(マスク スタジオ)を設立、4月に「dodopark.com」というサイトを立ち上げました。「dodopark.com」とは、「手づくりレシピ」をシェアし、無料でレシピをシェアするコミュニティー作りとレシピ販売を行うサイトのこと。
手づくりレシピのカテゴリーは、クラフト・手芸・ハンドメイド・DIY・アート・ガーデニング及びデジタルツールを利用したオリジナル作品などがあります。

会社名のMSHCは「make」「share」「create」の頭文字を取って作った名前です。
手づくりをするクリエーターは、作品の販売だけではなく、作り方やアイデア・経験・楽しみをシェアし、シェアをすることによって優れた新たなモノが生まれるという思いを込めました。

会社の業務内容としては

1.「dodopark.com」コミュニティー及びレシピ販売サイト運営
2.手づくりのレシピ・作品写真集の電子書籍出版サポート「dodopark出版」の運営
3.手芸素材の物販

の3本を柱として活動しています。

アナログと言われる手づくりの世界に対して、IT活用でサポートし手作りの持つ楽しさや作品のぬくもり、作り手の世界感などを伝えていくのが「dodopark.com」の使命です。

【事業ホームページ】
dodopark

いときじ

大阪起業家スタートアッパービジネスプランコンテスト受賞プラン

手づくりの楽しみを広げるサービスの展開「dodopark.com」

『MSHC studio』は全て手作りをする人を支援します。手づくりをするクリエーターは、作品の販売だけではなく、作り方やアイデア・経験・楽しみをシェアし、シェアをすることによって優れた新たなモノが生まれるという思いで、[make share create]の頭文字を社名にしました。
dodopark.comを中心に、コミュニティサイト、電子書籍出版などの事業を展開しています。

起業家紹介

2005年に出身地の中国で、ネット販売をやっていたものの、経営を身につけるために、2007年に日系企業に就職。

日本企業の経営および日本人同僚の働きぶりに影響され、日本へ行くことを決意。2009年、日本語専門学校を経て、大阪市立大学入学。

同大学院卒業後、大阪府内の病院に就職。ITを企業内業務に活かす知識を身に付け、並行して起業準備を進めるため、2013年、大阪産業創造館の起業準備オフィス立志庵に入居。異業種での経験やスキルを持つ仲間と意見交換をしながら起業アイデアをブラッシュアップし、卒業時には同じ起業を志す仲間がたくさんできたことが、財産となっています。

起業のきっかけ

学生時代にユニクロでバイトをしていた時、いくら品質のいい服であっても、シーズンが終わると値段が大幅に下がり、大量生産された商品には価値以下の値段付けられ、最後には捨てるしかできない経済現状に違和感を抱いていました。そこで、世界に一つしかなく、売ってないからこそ価値がある手作りに目を向けました。

手作り作品について調査していた時、日本伝統手芸の「布草履」と偶然に出会い、彩りと自由に編めるオリジナル性に魅了されました。しかし、いくらきれいに作った布草履でも商品として市場が大きく見込める程ではないことに気づきました。でも、簡単に作れる布草履の作り方―レシピを皆に共有すれば、作る楽しさを分ち合えると考え、インターネットを通じて、有名無名に問わず、手づくりを楽しみながら、趣味と実益を兼ねることができる新しいサイトサービスを立ち上げようと決意。そもそも、自分自身も幼い頃から手作りが好きで、よく自分のおもちゃを作っていました。手作りの楽しみと作品の何とも言えないぬくもりが好きだったこともあり、その良さを多くの方と共有することで、今一度、モノを大切にする気持ちを広げていきたいと思っております。

起業までの道のり

起業までの半年間は、まだ会社員だったため、起業準備と仕事を両立させながらの活動となりました。

立志庵の卒業と共に本格的に起業するため、会社を辞める決意をしたものの、確定した収入がなくなる不安と、いよいよ思いっきり起業できるワクワク感と複雑な心境でした。

ただ、いざ、会社を辞めると、本気に火が付き、順調なスタートとなりました。早速、手芸素材を販売する株式会社ABCクラフトと提携することができ、またクリエーターのレシピや作品集を電子書籍にする出版代行においても、立ち上げ2か月で7人のクリエーターから作品写真集の出版依頼を頂くことができました。

自分だけではできない部分は、立志庵の先輩や同期の方に相談をすると、できる方の紹介をしてくれたり、一緒に手伝ってくれたりと、とても心強いです。起業には、多くの仲間や支援者がいて実現できていることに感謝しています。

今後の思い

事業イメージ写真近年来、手づくり市場は拡大し、手づくりブームになっています。従来の大量生産とは違い、個人の自己表現や創造活動、エコ意識から始まった手づくりですが、3Ⅾプリンターなどデジタルツールが安くなり誰でも手に入れるようになってから、個人でモノをつくる範囲も広がります。

作ったものは自分で使ったり、作品を販売していますが、さらにこのレシピをインターネットを通じてシェアすれば、アイデアの共有ができます。世界中の人々がこのデータをダウンロードして、同じモノをつくってもいいし、新しいアイデアを加えてもっと優れるモノもできると思います。これは「dodopark.com」が実現したいMSHC型のモノづくりです。

ユニークな作品が生まれたら商品化することもあります。商品化と言っても大量生産ではなく、小ロットで作るレベルです。クリス・アンダーソンは「1万人買ってくれる人がいたら採算がたつ」と言われており、この小ロットで作れるのは地域のいわゆる町工場です。「dodopark.com」によって手づくりクリエーター達を地域と繋げば、地域活性化にも貢献できます。手づくりは国・人種・宗教・文化など関係ありません。世界中の手づくり交流で途上国での生活改善でもできるかもしれません。

「dodopark.com」はそんな国・人種・文化、有名無名を問わず、クリエーティブな技術やアイデアを持っている人達が誰でも集まり、語り合い、分かち合う手づくり交流する場と情報発信できる基地に築いていきます。
「dodopark.com」はすべて手づくりをしている人へ情報、技術の面のサポートを提供し、
これからも「手づくり」の今後に注目していきますので、どうぞご期待ください。

支援機関名