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大阪の起業家

家族の医療情報を蓄積し、こどもたちの健康に活かす家系図システム『GenieDraw』

2021/07/30

プラクス株式会社 代表取締役社長

坂上 博俊氏

本事業では、これからの遺伝医療に対応する医療情報プラットフォームである医療用家系図システムを遺伝医療提供者と患者・患者家族に提供し、情報を匿名化・暗号化することで収集・解析できる次世代医療(情報)基盤の構築を行います。
また、医療専門職の教育支援や患者会のコミュニティ形成、遺伝疾患についての教育支援も行うことで、各家庭における医療用家系図の作成を促し、病気の予防や早期発見・早期治療につなげることで、すべての人の健康寿命の延伸をめざします!

HP:https://pracs.co.jp/

起業家紹介

坂上 博俊(サカウエ ヒロトシ) プラクス株式会社 代表取締役社長

2012年4月 近畿大学理工学部情報学科 特待生入学(授業料4年間免除)
卒業研究で「電子カルテとの連携を目指した家系図保存形式の研究と家系図描画ツールからの出力機能の実装」を行いました。
2016年3月 近畿大学理工学部情報学科 卒業
2016年4月 近畿大学大学院総合理工学研究科東大阪モノづくり専攻博士課程前期 入学
2016年4月 株式会社ベレーザコーポレーション(システム開発部) 入社
生産管理やモノづくりに必要な知識について学びながら、企業の経営者に近いところで経営について学びたかったため入社を決めました。
2017年9月 プラクス株式会社 設立、プラクス株式会社 代表取締役就任
(大学発ベンチャー認定が在学中の起業が条件だったため。当時23歳)
2018年2月 株式会社ベレーザコーポレーション 退社
2018年3月 近畿大学大学院総合理工学研究科東大阪モノづくり専攻博士課程前期 修了
近畿大学校友会長賞 受賞

起業のきっかけ

私は父方母方共に祖父が起業家で、その姿を見て私は0から何かを作り出し、社会の役に立つことへのあこがれを感じていました。そこで、実学・社会への還元を掲げていた近畿大学の、アイデアさえあればパソコン1台で起業することができる情報分野への進学を決めました。また小耳症という先天性の病気のため何度も病院へ通っていたこともあり、医療分野へ何か恩返しできないだろうかと日頃から考えておりました。そこで第一希望だった近畿大学理工学部情報学科の電子商取引研究室に配属され、卒業研究として医療にかかわる「電子カルテ化を目指した遺伝情報の標準化とセキュリティの実装」を研究する機会に恵まれました。この研究で使用した医療用家系図システムは利用者アンケートからさらなる開発が望まれており『やるべきことはこれだ』と確信し、近畿大学と相談しマグロ、バイオコークスに続く大学発ベンチャーとして支援を受けながら起業することにしました。

起業までの道のり

大学で開発された「医療用家系図システム」にて起業したいと大学に相談に行ったら、学生発のベンチャーは過去に前例がなく、現時点では学内に支援する枠組みもないために、今すぐに資金を援助することはできないと言われました。ただ、特許の使用料を融通していただけるということで、大学と共有している特許の使用料はとても安くしてもらっております。
しかし、その時の条件が在学中に起業することだったので、社会人大学院生をしながら銀行に通い、司法書士の先生と一緒に法人設立を行うなど、慌てて学内審査を受けて認めてもらった経緯があります。
起業資金については、近畿大学の面白い取り組みの1つである「東大阪モノづくり専攻」へ進学を決めて、大学院での研究を続けながら企業の仕事に携わっていましたので、企業からの給料とこどものころから貯めてきた貯金を起業資金に充てました。

今後の思い

本事業を通して、情報技術を遺伝疾患に悩む多くの患者様のために提供することで、予防や早期治療を促し、病気が発症することによる医療・介護分野への負担を軽減し、国の政策にもある医療費を削減することで世の中を豊かにしたいと思います。
また、将来的に一般の方向けに家系図作成アプリなど公開することで遺伝に関心を持ってもらい、カウンセリングや精密検査の受診につなげることで患者やその家族の不安をなくしたいと思っております。
また個人的なことですが、この事業には3つの恩返し(医療分野への恩返し・近畿大学への恩返し・両親への恩返し)も目的であり、事業の成功はもちろん、後輩の起業家にも自身の経験を共有し、より多くの実学(社会に役立つ研究)の実現とそれによる社会貢献を行っていきます!

支援機関名

公益財団法人大阪産業局(大阪産業創造館)